100年先まで続く店をつくる―。そう語った鳥羽周作シェフは、ミシュラン一つ星を獲得したレストラン「sio」の厨房を離れることを決意していた。
喫茶店、すき焼き、居酒屋など業態の異なる飲食店を矢継ぎ早にオープン。SNSでレシピを公開し、レシピ本の出版や数多くの有名企業のフードプロデュースも手掛ける。すべては、より多くの人に美味しいを届け、「幸せの分母を増やす」ために。
時代のトップランナーに駆け上がっていく鳥羽シェフと急拡大するsioグループ。だが、速すぎる成長と大きすぎる鳥羽という存在は、共に働くスタッフたちに軋みと迷いをもたらし、一番身近な家族を取り残していく。
外出自粛によって、飲食店がかつてない大打撃を受けた2021年1月からの1年間に密着。
コロナに苛まれる日本で、「おいしい」で幸せを届けるために孤独に走り続ける一人のシェフを追いかけたドキュメンタリー。
1978年生まれ、埼玉県出身。sio株式会社/シズる株式会社代表取締役。Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、31歳で料理人の世界へ。2018年オープンの代々木上原「sio」はミシュランガイド東京2020から4年連続一つ星を獲得。業態の異なる8つの飲食店も運営。書籍/YouTube/SNSなどで公開するレシピや、フードプロデュースなど、レストランの枠を超えて様々な手段で「おいしい」を届けている。モットーは『幸せの分母を増やす』。
鳥羽周作シェフが手がける東京代々木上原のレストラン。2018年にオープンし、ミシュランガイド東京2020から4年連続で一つ星を獲得。おいしいを超えた感動を届けるため、素材の本質を見極めた美しい料理と、想像を超える斬新なコース構成、そこにマッチするペアリングドリンクを提供する。店名は鳥羽シェフが大事にする塩味に由来する。
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ナレーション 中崎 敏
1991年生まれ、北海道出身。俳優。幼少期をハワイで過ごす。2015年に映画『3泊4日、5時の鐘』(三澤拓哉監督)で長編デビュー。出演作に映画『ワンダーウォール劇場版』(前田悠希監督)、『ある殺人、落葉のころに』(三澤拓哉監督)、『花束みたいな恋をした』(土井裕泰監督)、『やがて海へと届く』(中川龍太郎監督)、Disney+『すべて忘れてしまうから』(岨手由貴子監督)等がある。2023年春、映画『わたしの見ている世界が全て』(左近圭太郎監督)の公開が控える。
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監督・撮影・編集 森田 雄司
1984年生まれ、京都出身。株式会社ポルトレ所属。京都精華大卒後、愛知・大阪の映像制作会社でディレクターとして企業VP、民放番組などを担当。14年から上京、映画制作スタッフとして国内からハリウッドの商業映画製作に参加。20年よりフリーのカメラマン・ディレクターとしてNHK、Yahoo!JapanCreators、「北欧、暮らしの道具店」などのドキュメンタリー制作を手掛ける。本作が初の劇場公開作品となる。
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企画・エグゼクティブプロデューサー 玉井 雄大
1989年生まれ、愛知県出身。12年、博報堂DYメディアパートナーズ入社。19年に独立、株式会社テラスサイド、株式会社DOKUSO映画館を起業。同年6月にKDDIと「VR演劇™」を共同開発、第1弾作品「VisualRecord~記憶法廷~」を上演。22年にアスミック・エースとの共同プロジェクト「CINEMUNI」第1弾作品の映画『さがす』(片山慎三監督)が劇場公開。その他、『さかなのこ』『ホリックxxxHOLiC』『20歳のソウル』『まなみ100%』などの製作に携わる。
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プロデューサー 石原 弘之
1987年生まれ、愛知県出身。映画プロデューサー/映像ディレクター。中学時代より自主映画制作をはじめる。『風待ち』で調布映画祭2014ショートフィルムコンペティション奨励賞。多摩美術大学在学中に映画製作配給会社株式会社ポルトレを創業。2017年に企画製作・配給した浅草の老舗パン屋を題材にしたドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る。』(内田俊太郎監督)が全国劇場含めアジア各国での劇場公開を実現。2021年に企画製作・配給した『場所はいつも旅先だった』ではエッセイスト松浦弥太郎の初監督作品をプロデュース。
都道府県 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 | 備考 |
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東京 | シネリーブル池袋 | 03-3590-2126 | 2023年4月21日~ | |
東京 | アップリンク吉祥寺 | 0422-66-5042 | 2023年4月21日~ | |
福岡 | kino cinéma天神 | 092-406-7805 | 2023年5月26日~ |
大切なのは、ハングリー精神かサービス精神か?正しいのは、性善説か性悪説か?"ひとのために"頑張れる人が何より強い。日本が美味しい笑顔で溢れている原点を垣間見ました。世界に誇れる"おいしい"に、きっとあなたも立ち会えます。
女優 広末涼子
僕はこんなにも品があって泥臭い人間を知らない。
大き過ぎる夢を叶えるためには、粒子レベルの繊細さが必要だということをこの人は僕に教えてくれた。
人を幸せにするためには、優しくすることも冷たくすることも必要なんだ。
この人の覚悟は、底が見えないほどに深い。
学問と技術に裏打ちされたその行動には想像力と感情力が溢れていて、センスと才能が爆発している。
この人が始めた自分勝手は世界中の人間を幸せにする可能性を秘めている。
鳥羽周作という人間を語ろうと思ったら、上手くまとめられる訳がなかった。
とりあえずそんな今、sioの朝定食を食べて「やばい」って言いたい。
芸人 しずる 村上純
片や料理人、片や映画監督。
職種は違えど、本質的なところは同じだと思う。使うツールが違うだけだ。
画面に映る鳥羽周作さんを見つめながら、日々の自分の創作活動と比較していた。
「悔しい。自分ももっとやれるはず!」映画を観た後、気づけば創作の活力が溢れ出ていた。
ものづくりをする全ての人に見てほしい映画。
映画監督 松本優作
逆境の中を、自分の信念、自分の考える幸福を信じて前に進み続ける男の佇まいに胸を打たれたよ。敵がいるのは動いている証拠。批判されるのは戦っている証拠。さざなみが立つのは前に進んでいる証拠。ともに、戦おう。それはそうと、お腹が空いてきたよ鳥羽さん。次はいつ予約できますか?
The Breakthrough Company GO 代表取締役
PR/CreativeDirector 三浦崇宏
“幸せの分母を増やす”
その実現のため、100年先を見据えたsioの裏にある鳥羽周作シェフの勝ち続ける覚悟。
100人規模にまでなっていたsioグループの、その熱狂と狂気が垣間見える。
なぜミシュランを取れるのか。なぜ圧倒的な成長が必要なのか。
1人のベンチャー経営者としても、考え込んでしまった。
sioの物語を、笑顔あふれる料理を、これからも食べ続けていきたい。
ストーリーレーベル ノーミーツ主宰 広屋佑規
「幸せの分母」を軽やかに楽しく美しく増やし続けている天才シェフであると、勘違いをしていました。
「おいしい」の先には、「しあわせ」の先には、孤独と葛藤と歓喜と幸福が共存しているのだと。
「君は、どうなの?」鑑賞後、大きな問いが立てられました。しあわせって、なんだろう。
株式会社ヘラルボニー 代表取締役 CEO 松田崇弥
才能溢れる器用で明るい鳥羽さんの、見たことのないリアルが映し出されていて、正直、苦しい瞬間もありました。けれど、見進めると鳥羽さんの不器用さも感じることができ、そこには愛がありました。
世の中を幸せにするためにここまですることができる鳥羽さん。お店で食事をするお客さんの顔が、鳥羽さんがやってきたことの証だと思います。たくさんの方に観ていただきたいです。
芸人 ハリセンボン 近藤春菜
鳥羽周作シェフ率いるチームsioは、料理を通じて愛を配る人たちだ。ハレの日の特別な一皿にも、日常に寄り添う日々のレシピにも、等しく全力の愛を込める。「幸せの分母を増やす」という覚悟を持って、躓き、悩み、あがき、もがき、必死に走り続ける鳥羽シェフとチームsioは、この先どんな景色を見るのだろう。その姿を、この先もずっと、見ていたいと思った。幸せの分母が愛で満たされる日まで。
クリエイティブディレクター 水野学
鑑賞後に思わず拍手した。
これは、誰かの幸せのために“美味しい”を提供し続ける者たちの、
100本の映画にも負けない生きることへの濃密な記録だ。
走り続ける彼らの妥協なき挑戦が、その光と影が、観客の心とお腹を満たしていく。
映画監督 外山文治
メガトン級の愛情に育まれ、子供の頃からずっと “おいしい” という概念を喰らってきた、異形の天才/鳥羽周作。このドキュメンタリーは、何事にも変え難い “おいしい” という、生々しく残酷な欲望と格闘する事を決めた男の物語である。口癖「やりたい事なんて何も無い」が意味する究極のクライアントワークとは一体何ぞや???果たして “おいしい” で鳥羽は人々を幸せにする事が出来るのだろうか・・・
追伸
“料理人のサクセスストーリーを描いたオシャレな映画” などでは決してありませんのでご注意を!!!
ワンダーウォール代表 武蔵野美術大学 教授 片山正通
1人の料理人のドキュメンタリーだと軽い気持ちで見始めましたが、気づくと鳥羽さんのファンになっていました。
真っ直ぐで、パワフルに、人の幸せを考え続ける圧倒的な人間力。そんなリーダーと、それを支えるチームの物語。僕自身"カジサック"というリーダーの元、チームで働く人間として、とても共感を覚えました。
これからの時代を生き抜くため、働く全ての人に見て欲しい作品です。
YouTubeカメラマン ヤスタケ
事業拡大時に伴う、公私共に起こる様々な成長痛、ドキュメンタリー映画でしか見られない、リアルな人生を観させて頂きました。職業は違っても通ずるところが多くあり、料理業界に携わる人だけではなく多くの人が勇気や希望そして勉強にもなる映画だと思います。鳥羽シェフの掲げる「幸せの分母を増やす」と同じく長い期間密着し、この作品を作り上げた製作陣からもエンタメを通して幸せや希望を届けたいという想いが伝わる素敵な作品でした。
女優 立石晴香
何ごとも“続ける”のがもっとも大切だというが、何よりもこれが難しい。けれども鳥羽周作さんという人は、自身が立ち上げた「sio」を100年続けようとしている。変遷する時代の中でのサバイバル、フロンティアスピリットの継承──そう実現できるものではないだろう。それでも彼の瞳には、100年後の「sio」の姿が見えている。フードドキュメンタリーとは趣を異にしたこの映画をとおして、彼の見据える100年の時を私たちも垣間見るのだ。
文筆家 折田侑駿
負けても良い。負けから得られることもある。いつの頃からか敗北を咎めることのない風潮が築かれたように思うが、それを免罪符の如く利用し、勝てない自分に目を瞑ってはいないだろうか。「何かをやり続けるには勝ち続ける必要がある」と、鳥羽シェフは語る。そう、勝ちにいかなければ得られぬ自信、掴めぬ機会、目にできぬ景色がきっとある。掲げたビジョンを実現すべく歩みを止めない男の姿勢、その覚悟に胸揺さぶられた。
映画アドバイザー ミヤザキタケル
言葉はなくても、味わう姿ですべて伝わる。食べるって、会話だ。
弱さをみせることも、嫌われることを怖れないことも苦しいけれど、おいしいはいつだって裏切らない。
牛乳髭をつけたまま、呼吸をわすれる勢いでパパのパスタを頬張る息子の姿に、鳥羽シェフのしあわせの味を感じた。
映画監督 東かほり
圧倒的覚悟をもって前に進む経営者のうしろ姿に震える。俺も負けない!
株式会社中川政七商店 代表取締役会長 13代中川政七
タイトルにある100年続くのは「店」ではなく違う「なにか」。
一つの小さなレストランから始まるその「なにか」は飲食の概念の向こう側にある。
作品を通じて多くの人にそれを発見して欲しい。
株式会社ユーグレナ 取締役代表執行役員CEO
リアルテックファンド 代表 永田暁彦
鳥羽周作さん!
ヤバイを連発するあなたがこんなに素敵な人だとは思いませんでした。
社会の幸せの分母を料理の力で増やしたい・・・
大胆な夢を繊細に紡ぐ料理人の感動のドキュメンタリー。
料理業界の新しい伝説がここから始まる!
放送作家 小山薫堂